撮影DATA
Camera:Canon EOS5DMarkⅢ
Lens:Canon EF24-105mm F4L IS USM
Model:Shizuna
Camera:Canon EOS5DMarkⅢ
Lens:Canon EF24-105mm F4L IS USM
Model:Shizuna
カメラを始めたばかりの頃や、それほど頻繁に撮影をすることのない場合、カメラの取扱い自体に慣れていないという事もあるかと思いますが、ちょっと努力と工夫をするだけで見違えるような写真を撮ることができるようになります。
場合によっては、カメラ歴何十年というアマチュアカメラマンよりもいい写真を撮ることだって不可能ではありません。
自分も経験をしてきましたのでよくわかりますが、写真のテクニックを上達させるためには
という、3つのポイントがあります。
写真を撮る時、全ての写真が同じ設定で撮れるわけではありません。シャッター速度を変えたり、絞りをひらいたり、光を足して(さえぎって)みたりして、撮りたい写真を撮っていきます。
しかしながら、カメラを始めた頃は、撮りたい写真を撮るために必要な設定の仕方を理解していません。=思った写真が撮れない。という事になります。
思った通りに写真を撮りたい場合、まず最初にカメラやレンズの設定、光の扱い方を知る必要があります。写真が思った通りに撮れないと感じたら、理由を考えてみましょう。あなたは、どちらのパターンに合致するでしょう?
いい写真を撮りたくて高価なカメラを買ったはずなのに、以前使っていたカメラと比較して撮りたい写真が撮れるようになっていない。もしくは、かえってカメラ操作が難しくなったので下手になってしまった。一眼レフカメラを初めて使う方に多い悩み事ではないでしょうか。
実際、自分も初めてデジタル一眼レフカメラを買った時は思った通りの写真が撮れなくて悩みました。
それはなぜでしょう?
カメラ本体に関して言えば、(同メーカーで比較すれば)値段が高いカメラほど性能が高く、使いやすくなっているはずです。
と同時に、撮影者に要求するレベルも上昇しているのです。
安い初心者用として作られているカメラの場合、難しい設定を撮影者=カメラマンが設定しなくても自動で行ってくれるようになっていますので、カメラの設定を気にせず写真を撮ることができます。
もちろん高級機でも同じことができますので、フルオートで撮影する分には高級機のメリットが生きてくるでしょう。
しかしながら、カメラが撮ってくれる写真=撮影者が撮りたい写真とは限りません。
本来、撮りたい写真があるから、高価なカメラを買うわけです。
しかしながらカメラは機械ですので、撮りたい写真を撮るための方法を撮影者自身がわかっていないと、撮りたい写真を撮ってはくれないのです。
つまり、撮りたい写真を撮るためには、写真を撮るための知識と、その知識を表現してくれるカメラが必要になるということです。
高価なカメラは後者の条件を満たしていますが、前者の条件は満たしてくれません。
本屋さんに行くと、カメラに関する雑誌やノウハウ本がたくさん販売されています。
プロのカメラマンが撮った素敵な写真が載っており、こんな風に撮りたいと考えて購入してみますが、なかなか同じような写真を撮ることができません。
理由は簡単で、一般の撮影者はプロカメラマンと同じ環境を整える事が困難な場合が多いからです。
例えば、女性ポートレートを撮影したいと考えた時、
プロカメラマンは、モデル事務所からポージングの勉強をしている(美人の)モデルさんを派遣してもらい、ロケハンした場所で、アシスタントをつけ、ライティング機器を用意して撮影を行います。
一般のカメラマンの場合、(大抵は)ポージングの勉強はしていない家族や知人の女性に依頼して、近くの公園や観光スポットで、一人で、ライティング機器等使わずに撮影することが多いのではないでしょうか?
これだけで、撮られた写真に差があることがわかりますよね。
それに加えて、プロカメラマンには培ってきた経験や知識があります。
つまり、最初から同じ土俵で勝負をしているわけではありませんので、同じ写真が撮れるはずがないのです。逆の考え方からすれば、モデルさんを含めて、環境を整える事ができるから、プロカメラマンとしてやっていけるとも言えます。
それでも、どういう設定で撮影されたのか紙面に記載されている部分は参考にすることができます。
例えば、写真の脇に記載されている
Canon EOS-1DX
EF24-70mm F2.8L II USM
SS:1/250 F2.8 ISO:100
等と書かれている部分です。
しばらく見ていると、プロカメラマンの使用機材、得意な撮り方、カメラ設定等がわかってきますので、好きなカメラマンと同じ設定を試してみるのが上達への近道です。
雑誌やノウハウ本で写真の勉強をしていても、伸び悩む時期が来ます。
前述のようにプロカメラマンと普通のカメラマンでは撮影環境が違いますし、本では撮影時のワンポイントや撮影の流れが記事として記載されていますが、断片的な説明なので撮影をしている状況の全てを見ることができません。
自分もカメラを始めた頃は、どの写真も同じようで変わりばえがしませんでしたので、その時によく撮影をしていたモデルさんに知合いのプロカメラマンを紹介してもらい、徹底的に彼の撮影状況とその時の設定を学ばせてもらいました。
プロカメラマンの中には、撮影方法を教えてくれるレッスンや、撮り方を勉強するワークショップを開いている方もかなりいます。(カメラメーカーでも、CanonのEOS学園とか、Nikonのニコンカレッジ等、撮影教室を開いています。)
撮影レッスンは、(内容により)数千円~数万円の支払いになることから、プロを目指すカメラマンでもない限り、頻繁に参加することはできないと思います。
むしろ、その費用分を機材(レンズとかストロボとか)に回した方がいい写真が撮れるのではないか等と考えてしまうでしょう。
しかしながら、ある程度の費用を支払っても勉強する価値がある。というのが自分の結論です。
大きな理由が一番最初にお話ししたように、プロのカメラマンや他の人が(同じ環境下で)どのような設定で撮っているのか知ることができるからです。
雑誌やノウハウ本では、プロカメラマンと同じ立ち位置、状況で撮影をすることは適いませんが、カメラレッスンに参加すると、プロカメラマンが自分の目の前で
見ることができます。
撮影時の設定(シャッタースピードや絞り、ISO感度、ホワイトバランス等)も教えてもらえますし、その時のデータは写真の中にexif情報として記録されます。
最初から完璧にとはいきませんが、できるだけ同じ状況を作り、何度も撮影して写真を見返すことで、プロカメラマンと同じ撮影方法を会得することができるようになります。
少し伸び悩んでいると感じたら、実体験をするためにプロのレッスンを受けてみるのも一つの方法ではないでしょうか。
最近ではプロカメラマンが色々なレッスンやワークショップを行っていますし、参加すれば様々な知識を得ることも可能です。
しかしながら、カメラ初心者がいきなり参加した場合、恐らくプロカメラマンの伝えたいことの大半は理解できない可能性がありますので、ある程度のカメラ専門用語と基礎知識、カメラの設定方法は覚えてから参加した方がいいでしょう。
実際、自分が参加したレッスンでも、実技を行う際、プロカメラマンから
「シャッターは60(分の1秒)、(露出は)F5.6、ISO400で、ホワイトバランスは5000Kで行きます。」
等と言われました。
いきなり設定の話が出て、しかも端折られた上に、周りの参加者がサクサク設定していたら、舞い上がってしまって撮影どころではありません。
その場合、すぐに設定できるでしょうか?
プロカメラマンのレッスンに行く場合、実際にはマニュアル撮影ができる位の知識が必要ではないかと思います。少なくても、『シャッター優先』か『絞り優先』の設定を変えた経験があるのが最低ラインでしょう。
そう考えると、簡単にはプロカメラマンのレッスンを受けられないと考えるかもしれませんが、簡単に知識だけ得たい人向けのビデオ、簡単3ステップのカメラ上達講座が発売されています。本来なら、写真も習うより慣れろなのですが、ビデオですから何回でも見直すことができる上、カメラ用語等の説明もしてくれていますので、実技を習う前の予習とするには最適ではないでしょうか。求める写真によっては、コレだけで済んでしまうかもしれませんので、ご参考にどうぞ。
次は、実際にプロのカメラマンが見せてくれた撮影方法を、できるだけ同じ環境を作り、自分自身で反復練習することが重要です。
プロカメラマンと同じ機材(カメラ・レンズ・ストロボ等)をすぐに揃える事が出来なくても、カメラの設定を最大限同じ設定にしたり、スタジオをレンタルして似た環境にするとか、クリップオンストロボを代用品にするなど、できることはいくらでもあります。
自分自身で、考えながら撮影を繰り返していると、プロカメラマンを目指すわけではなくても、カメラを持出す機会も、撮影依頼を受ける回数も増えてきますし、SNSでも『いいね』のつく回数も増えてくるので、いつの間にかカメラ機材を使いこなせている自分を発見するかもしれません。
写真の上手な仲間が増えるのは嬉しいですね。
先日、『フォトグラファーが嫌う被写体6パターン』をご紹介させていただきましたが、当然モデルさん側にも撮影されたくないカメラマンが存在します。
『2度と撮られたくないカメラマン』
写真を撮る者としては聞きたくないフレーズですが、数多くのモデルとポートレートやスナップ撮影中に話をしていると、写真の上手い下手や、作品の好みや方向性の不一致、人間としての相性という事でもなく、そういうカメラマンがいるらしい。
写真の世界って、結構狭くて、モデル同士やカメラマン同士の情報って結構簡単に入手することが出来ますので、特に親しくなって、何回か撮影をしていると色々なカメラマンの奇行が聞こえてきます。
男でも、うわ気持ち悪いと思った、要注意な記事がこちら。
女性レイヤーをホテルに誘うカメコが気持ち悪すぎると話題に!【コスプレ】
『カメラマン諸氏、こんなことしているとモデルさんに相手にされなくなるぞ!』というカメラマンの耳には痛いモデルさんのご意見をご紹介します。
この辺は、最初のデートをしてみたけど『次回のデートは無いかな~。』位の感じで済んでいると思いますが、それでもリピートしてもらえない可能性が高くなりますので、改善したほうがいいでしょう。
撮影している最中に、ポーズ指示をするわけでもなく、褒めるわけでもなく、ただ撮り続けているカメラマン。モデルがプロの場合でも反応が難しいといわれています。
ましてや、モデル経験の少ない女の子を撮ったら・・・
当然、いい写真を撮ることはできませんよね。
媚を売る必要はありませんが、撮影ポイントを説明したり、いい表情の時は褒めたりして、モデルさんにも協力してもらえるようにしましょう。
意外とモデルさんの不満が多い、データを見せてくれないorデータをくれないカメラマン。
撮影の目的が、クライアントのいる商業写真なら仕方ありませんが、ポートレートや作品撮りなど、カメラマンとモデルだけで行う撮影の時は、できるだけ多くの撮影データを渡してあげましょう。
撮影の流れから、得手不得手を見つけることが出来たり、新しい発見があるなど、写真を選ぶセンスは、着眼点の違いからカメラマンとモデルで異なることが結構多いものです。自分の好みを押し付けるのではなく、相手に選ぶ自由を与えることで、撮影依頼の回数が増えていくでしょう。
ポートレートはカメラマンとモデルの共同作業。いい結果を残すためには、撮影前の準備や撮影中の行動も重要なポイントです。撮影中はモデルさんの魅力を実力以上に引き出させるために努力するのがカメラマンの役目です。
撮影のために会ったはずのカメラマンとモデル。
カメラマンが不慣れなのか、最初のイメージが合わなかったのか、写真をほとんど撮らずに『ただデートをしていたみたい』な撮影があるらしい。
上記のようにコミュニケーションをとらずに、写真ばかり撮られるのも問題ですが、話ばかりで写真を撮らないのも、また問題です。
モデルさんサイドにも、今日の写真を使う目的があるから撮影の依頼をするのですから、難しいポイントでもできるだけ撮影して写真という成果物を渡してあげるようにしましょう。
撮影をしていると、撮影前の説明や目的と違う撮影になるカメラマン。
商業的な撮影の場合は、あまり起こらない事ですが、ポートレートや作品撮りといった写真の使用目的よりも技術の向上や練習といった時に起こりやすいのが特徴。
カメラマンサイドとしては、その場で思いついちゃった事を試しているだけなのかもしれませんが、モデルさんにもきちんと目的と理由を説明しないと、勘違いされる可能性がありそうです。
ビューティーやファッション等、女性を綺麗に撮ることを目的とした撮影の時に、いつ洗濯したかわからないような服装だったり、無精ひげを伸ばしたままだったりと、自分の格好に気を使わないカメラマンも当然NGです。
感性が重要な撮影なら、モデルさんやスタッフに「このカメラマンで大丈夫?」と不振がられないように、自分の身支度にも気を使うようにしましょう。
ここから先は、撮影の技術や感性の問題ではなく、カメラマン本人の性格に関連するNG事項。モデルによっては一発でレッドカードとなりますので、出来るだけしないようにしましょう。
たまに、『他のカメラマンに撮ってもらうと嫌味を言われる』とか、『誰と撮ったのとしつこく聞かれる』という話をモデルさんから聞きます。
カメラを始めたばかりで、知合いのモデルさんがいない(多くない)時にやりがちなのですが、カメラマンとしては折角撮らせてもらったモデルさんは、何回でも自分が撮りたいと考えるのは至極当然だと思います。
しかしながら、それをモデルさんに押し付けてはいけません。
撮影内容や写真を気に入ってくれれば、自然とリピート依頼してくれますので、慌てずに次の撮影チャンスを作るようにしましょう。
『初めての撮影なのに、意味もなく露出を多くしたり、衣装を少なくするように指示する』、『断っているのに、セミヌードやヌードの撮影をすすめてくる』、『撮影の雰囲気を考えないでパーツの話ばかりしている』カメラマンがいるとの事。
海外では露出度の高い撮影をする傾向もありますし、光を読むための練習として衣装を着けない撮影をすることもありますが、全てのモデルさんが露出度の高い撮影を好むわけでは無いので、空気を読むように努力しましょう。
ポートレートを撮影する場合、カメラマンが男性で、モデルは女性というケースが多いと思いますが、モデルサイドの意見としては『フォトグラファーが嫌う被写体6パターン』と異なり、モテない男性が知り合った女性にしてしまう失敗例を見ているような感じになりました。
いい写真を撮影するためには、モデルさんが「撮られてよかった」と思えるように、
事で、モデルさんの協力とモチベーションを得られるようにしましょう。
モデルさん本人が「盛れてる」と思えれば、結果的に露出度が高くなっても納得してもらえますし、そのような写真を撮り続けていると、作風を気に入ったモデルさんから新規・リピートを問わず依頼が入るようになります。
コミュニケーション能力は努力しないと向上しないかもしれませんが、撮影経験を積むことで、撮影に対して余裕をもち、モデルさんの魅力を引き出せるようになりましょう。
※写真と本文は一切関係ありません。
女性を魅力的に見せるポージングの一つに、横になる=寝っころがってもらうというものがあります。
屋外では衣装や場所の関係で、簡単にはできないポージングではありますが、身体の大部分を床やソファ、ベッドに密着させているため、手足の自由度が高くなり、色々なポージングをしてもらえるのがメリットの一つです。
それに加えて、別の利点があります。
それは、女性の色気や雰囲気を引き出しやすくなること。
初めて撮影するモデルさんにいきなりお願いすると怪訝な顔をされるかもしれませんが、撮影意図を説明したり、撮影写真を見せたりして、モデルさんが『盛れてる』と感じれば、積極的に協力してもらえるでしょう。
個人的にも好きなポーズの一つです。
被写体に横になってもらうといっても、大きく分けて
の3パターンがあり、それぞれ違った雰囲気を演出することが可能ですので、スタジオ等屋内で撮影をする機会があれば、一度は試してみる事をおすすめします。
今回は、比較的モデルさんの感情的な敷居を低くしながら、いかにも『ベッドで朝目覚めたら彼女の笑顔が脇にあった』ようなポーズで撮影をしてみました。(モデルさんには撮影時にきちんと説明していますよ。念のため)
寝っころがるポーズだからと言って、肌の露出が多くなる必要は必ずしもないのですが、ちょっとした工夫を加えてみると普段の水着撮影よりも露出しているように感じるから不思議です。
『セクシーはいいけれど、エロはイヤ』。
撮影をしていると女性からよく聞くフレーズ。どこまで画の中に入れるか、どこで切るのか線引きが難しいのですが、女性の感性に合うイメージで撮影をすることがポイントでしょう。
我々が撮影するのはあくまでポートレートですので、撮影中のカメラマンから『いやらしさ』を感じると、その時点でNGとなる可能性が高いと思います。あまり熱中しすぎないように注意しましょう。
モデルさんの露出面積が大きいほど、自由度の高い撮影をすることが可能ですが、実際には衣装を脱いでもらわなくても露出しているような撮影をすることができます。
ここで紹介している写真は全て下の写真のように水着を着てポーズをしてもらっています。
水着部分には布団をかけたり、フレーミングを工夫して、ポーズが変にならないレベルで水着を絶対に見せず、肌の露出部分だけが見えるように撮影しています。撮影時にはモデルさんが不安にならないようにメンタル面にも気を使いましょう。
安心してください。ちゃんと着てますよ。
撮った写真を見返してみると、なぜかいつも同じところに、黒いシミのような点がついてることがあります。
風景等、様々な色が混じり合っている通常の写真では、あまり気づかないかもしれませんが、プロフィールや宣材写真等を撮影する時、モデルの背景が白ペーパーだったりすると、特にこの点がよく目立つのです。
しかも何枚見ても同じ所が黒くなっていますので、写真の提出前にはその黒い点を消さなければなりません。
写真に現れてくる黒い点。それは、カメラのセンサーにこびりついている汚れです。
写真を何枚か見比べてみて同じ場所についているようなら、その時はカメラのセンサーが汚れている可能性があるので確認してみましょう。
カメラのセンサーについた汚れを見つけるには、一眼レフカメラとミラーレスでは若干異なります。
これで黒い点のようなものがあるようなら、カメラのセンサーにゴミが付着しています。
わかりづらい場合は、壁や天井等、白い箇所にレンズを向けて少し動かしてみましょう。カメラを動かしてもプレビュー画面中の黒い点が動かなければ、それがゴミ=センサーの汚れです。
カメラのセンサーに汚れがつくのは、一眼レフカメラや、ミラーレスカメラ等、レンズを取外しできるカメラ特有の問題で、レンズを取外すことのできないコンデジやスマホではほとんど起こることはありません。
センサーに汚れがついてしまった場合、そのままにしておきますと撮影した写真全てにシミのような点がつきますし、汚れが徐々に大きくなって、写真内のシミも大きくなっていきますので、気づいた時点ですぐにクリーニングするようにしましょう。
デジタルカメラ本体には、ちょっとした汚れがセンサーについても、センサーを細かく動かすことで汚れを落とす『センサークリーニング』という機能がついています。
カメラによっては電源のON、OFFの時に自動でクリーニングしてくれる設定もありますので、ONにしておく事をおすすめします。
実際にはセンサーに汚れがついてしまうと、このクリーニングモードではとることができないようようです。
カメラやレンズの汚れを飛ばすために空気を送るブロアー。既にお持ちの方も多いと思いますが、ブロアーで少し強めの風を当ててみてください。センサークリーニングよりも汚れが落ちる可能性は高いです。
しかしながら、古いブロアーは内部にホコリを吸い込んでいたり、内部ゴムが劣化して事もあります。汚れた空気をセンサーにあててしまうと、汚れが余計に付着してしまう可能性がありますので、センサーにあてる前に別の場所で試してみましょう。
折角使うのなら、劣化の少ないシリコンゴム製のブロアーがおすすめ。私はハクバのシリコンブロアーを使ってます。
ネットで探してみたら、自分でセンサークリーニングできる『PENTAX イメージセンサークリーニングキット O-ICK1 39357』というものがありました。
取りモチのような粘着性のある棒でセンサーの汚れをとるものらしいのですが、自分はチョット怖くて使ったことはありません。(^^;)
今回の汚れについては、カメラのセンサークリーニングでも、ブロアーでも解決ができませんでしたので、メーカー(ソニー)に依頼することにしました。
カメラメーカーの担当者によると、『センサーにゴミがついた時は、できるだけ自分でとろうと思わず、サービスセンターにお持ちください。万が一センサーに傷がついてしまうと、部品交換のため、数万円かかることがあります。』との事。
あまり実害がないにも関わらず、センサーをクリーニングしてもらう事にしたのは、上記の写真のように目に見える汚れがついていたからです。
管理人のように自信のない人は、(たとえ有料でも)サービスセンターでクリーニングしてもらったほうがいいでしょう。
実際、上の写真で汚れがありますが、レンズ解放付近で撮影している時は殆ど影響がありません。ただ、汚れているのがわかってしまうと綺麗にしたいのが人情という事で、今回SONYのサービスセンターでクリーニングしてもらう事にしました。
今回はカメラを購入して1年未満のため、保証期間でしたので(何回クリーニングしてもらっても)無料でした。
SONY サービスステーション 秋葉原
営業時間:月~土 10:00~18:30
定休日:日 ・ 祝
〒110-0005
東京都台東区上野 3-1-2
秋葉原新高第一生命ビル 1F
電話:03-5818-0521 FAX:03-5818-0526
SONYのサービスセンターは、東京メトロ末広町が最寄り駅ですが、JR秋葉原駅と御徒町駅のほぼ中間位に位置しています。
センサークリーニングにかかる時間は約1時間。
カメラの故障や修理依頼でなければ、サービスセンターに事前に電話をして、空いている時間に予約をした方が効率がいいとの事です。(メーカーにより対応が変わることがありますので、事前に電話をして確認してください。)
クリーニングが終了し、カメラ本体を受取る時に『汚れが写ったセンサーの写真とクリーニング後の写真』を見せてもらえます。やはり気づかない汚れがいくつかついていました。
(この写真はサービスセンターで回収されてしまうので、手元にありません。)
という事で、毎日撮影するわけでは無いからこそ、やはり少しでも汚れに気がついたら、早めにクリーニングしておいた方いいでしょう。
Camera:SONY α6000
Lens:zeiss Batis 2/35
Model:神美
写真を撮る目的は人それぞれだと思いますが、手軽に使えるスマホをメインカメラとして使っている方も多くなってきました。
むしろ、撮影する時にカメラを使っている方が全体としては稀なのかもしれません。
個人的には、目的が達成できるのであれば、デジカメでもスマホでも使いやすい方を使えばいいと考えていますが、実際にデジカメとスマホで撮影した写真に差はないのでしょうか?
最近ではカメラ市場を圧迫しているというスマホで撮影した写真に対してクオリティの面で疑問が残る気がしましたので、記録という点も考慮に入れ、撮影した写真データを将来も持ち続ける事を踏まえて、それぞれのデータを比べてみたいと思います。
目的によって自分で使いたいカメラを決めればいいのですから、出来るだけ同じような画になるようにスマホとデジカメ両方で撮影したデータを比べてみましょう。
ここでは、デジタルカメラ=デジタル一眼レフカメラorデジタルミラーレスカメラとお考えください。
屋外でデジタルカメラとスマホの撮り比べをしてみましょう。
本サイトではポートレートがメインですので、あくまで被写体は女性、被写体と背景の距離を稼ぐことの出来る東京駅丸の内中央での撮影してみました。
スマホを使った写真サンプル
SONYα6000+Batis1.8/85で撮影した写真サンプル
同じ位置から撮影したにも関わらず、背景のボケ方がまるっきり違います。
スマホもズーム機能を使い、同じような画角になるように調整をし、スマホはオート(SS:1/1637、f2.2、ISO:25)、デジカメは絞り優先(SS:1/400、f1.8、ISO:100)で撮影をしています。
屋内でデジタルカメラとスマホの撮り比べをしてみましょう。
屋外と屋内の違いを強調したかったという事もありますが、白ホリスタジオでオーディション写真を撮った後に、バックペーパーを使い撮影をしてみました。
スマホを使った写真サンプル
Canon EOS5DMarkⅢ+EF24-105IS USMで撮影した写真サンプル
室内で撮影をすると、屋外のような背景のボケが無いため、ほとんど差を感じません。最近のオーディションに提出する写真がスマホで撮影した写真でも認められるようになってきたことにも納得がいきます。
屋外と同じように、スマホもズーム機能を使い同じような画角で、スマホはオート(SS:1/40、f2.2、ISO:32)デジカメはマニュアルモード(SS1/125、f5.6、ISO200)で撮影をしています。
今回撮影に使用した写真は
・SONY α6000:6000×4000px 300dpi(RAW)
・Canon EOS5D MarkⅢ:5760×3840px 300dpi(RAW)
・Apple iPhone6 Plusで、4032×3024px 72dpi(jpeg)
が元データとなり、RAWデータは、Adobe PhotoShop Lightroom CCにて現像をしています。
データとしての大きさはそれほど遜色がありませんが、デジカメとiPhoneではデータの密度(dpi)が全然違う事がわかります。写真を見比べていただいても、iphoneの写真の方がのっぺりしているように感じないでしょうか?
もちろん、デジカメの場合、JPEG形式にて保存する(RAW形式を選ばない)事も可能ですが、RAW形式で保存することにより、後日補正や修正等自由に加工できる自由度を放棄する必要はまったくと言っていいほど感じません。
今回撮影に使用したiPhone 6 Plusで使われているレンズは、4.15mm F2.2(35mm換算29mm)だそうです。
(参考:iPhone 6・iPhone 6 PlusのiSightカメラレンズはiPhone 5sと同仕様、FaceTimeカメラは性能アップ)
明るいレンズと言えるでしょうが、個人的にはお世辞にもいいレンズとは言えないと思います。
デジカメのレンズはレンズ交換が可能なため、広角から望遠、明るいレンズから暗いレンズまで、利用者の好みで自由に変えることで、背景ボケの度合いや写真のディティールまで表現する事が出来ます。
実際にスマホの写真をみて、デジカメを買う必要はないな。と感じた方もいらっしゃるかと思います。
写真を撮る目的は、ポートレートを撮影するだけではなく、メモとして利用したり、サイトやSNSで状況説明のために使う事も少なくありませんので、そういう場合はスマホの写真でもよろしいのではないでしょうか。
実際に自分もメモの代わりに写真を撮る時はスマホで撮影(コンデジは使わなくなりました)をしています。
上記に掲載したようにサイトやSNSで写真を使う分にはそれほど画質の差が表れてきませんが、データを100%表示にして見比べると、スマホのデータは粒子が荒く、レタッチや素材パーツとして再利用する場合、クオリティの点で疑問がかなり残ります。
実際に(自分は利用したことがありませんが)フォトブックのためにデジカメデータとスマホデータを併用すると、印刷結果に明らかな差があると聞いた事があります。
また、個人的に仕事で印刷用の写真データをよく扱いますが、その時にもクオリティの差をはっきりと感じますので、少なくとも今の段階では、デジカメの方に一日の長があるという感じでしょう。
個人的には、将来に残す必要がある旅行や家族等の記念写真や、印刷を前提とする写真を撮る場合は、できるだけクオリティの高いレンズを使ったデジカメでRAW形式にて撮影することをお奨めします。
Camera:SONY α6000
Lens:zeiss Batis 2/35
Model:おの舞美
撮影からしばらく時間が経ってしまいましたが、今回のモデルはOCC2017のファイナリスト、村田くれあさん。
ミスコンに参加するかどうか検討している時の撮影で、時間の経過とともにファイナリストになられていました。
ファイナリスト用の撮影も終了し、お盆に会場でランウェイを歩きますので、時間のある方は是非会場で見てあげてください。
Camera:SONY α7Ⅱ
Lens:SONY FE 24-70mm F2.8 GM
Twitter | Instagram | OCC2017 投票
Location:原宿
女性を撮影する時にポイントとなるのが、ピント合せ。撮影者が一番撮りたい部分や、強調したい部分にピントを合せるのが基本です。
実際広告用の写真ではモデル本人ではなく、耳につけたジュエリーや、腕につけた時計等、販売したい商品にピントを合わせます。
本サイトのテーマである女性を写すポートレートでは、ポイントとなるのは女性の表情ですので、カメラを始めたばかりの時は顔全体にピントを持ってくることが多いと思いますが、顔のどこにピントを合わせたらいいでしょう?
顔の中で一番印象に残る箇所は瞳です。そのため、ポートレートを撮影する時は瞳にピントを合わせるのが基本です。もちろん、ビューティー系等の撮影で瞳以外の箇所を写す必要があれば目的の箇所にピントを合わせます。
実際、最近のミラーレスカメラでは瞳AFと言って、目にピントを合わせる機能がすでに搭載されている場合があります。(ちなみにYoshiyukiは瞳AFは使いづらいので使っていません。)
しかし、瞳と言っても右目と左目がありますよね。
正面から撮影をする場合は左右の瞳のどちらにピントを合わせてもほぼ問題はありませんが、いつも正面から撮影するわけにはいきません。
女性に限らず、人にはきき顔=よく見える側というのがあり、撮影経験の多い女性や、SNS等で自撮りに慣れた被写体の中には撮影時にきき顔を向けてくることがよくあります。
そんな時は、手前にある瞳にピントを合わせるようにしましょう。
実際に、フリーモデルもしているともちゃん(Instagram)にお願いして撮影してみましたので、下のサンプルを見比べてみてください。
手前の瞳にピントを合わせたポートレート
奥の瞳にピントを合わせたポートレート
手前の瞳にピントを合わせたポートレート(拡大)
奥の瞳にピントを合わせたポートレート(拡大)
サイトやSNSで公開する位の(あまり大きくない)写真であれば、ほとんど見分けはつかないと思いますが、実際にフライヤー(チラシ)やポスター等拡大印刷されたり、部分的に拡大した時に、奥の瞳にピントが合っていると、見ている側には少し違和感が残ります。
マニュアルフォーカスで、じっくりピントを合せるカメラマンの場合はそれほど問題になりませんが、オートフォーカス(以下AF)を多用するカメラマンの場合、どのフォーカスポイントを使うかという事は、瞳にピントを合わせる上で、重要になってきます。
先にも最近のミラーレスカメラには瞳AFがついているものがあるとご案内しましたが、個人的には瞳AF用にボタンを押してシャッターを押すという2段階の作業が嫌いで使っていません。(撮影が楽になればいいと思い、最初の頃は試してみましたよ。)
最近の一眼レフではAFポイントが増えてきていますし、ミラーレスカメラはスマホ並みにAFポイントが多い(ほぼ全面覆われている)ので、フレーミングを決めた後にAFポイントを移動して撮影をしています。
これは、同じフレーミングで何枚も撮影をする必要があるプロフィール写真用の撮り方。通常、一枚一枚ポーズを変えてもらって撮るポートレート撮影の場合は瞳AFを使ったほうが楽かもしれません。
カメラは、写真を撮るためのツールですから、どちらでも自分に合った使い方をすればいいと思います。ようは結果が良ければOKという事で。
そのほかにも、
等の設定をしておくと、少しでもピントが合いやすくすくなります。
撮影開始直後や、撮影場所・環境が変わった時、最初の1・2枚を撮影した直後、直ぐに撮影した写真を確認することを習慣づける事をおすすめします。
プロのカメラマンでも時々ありますが、カバンの中に入れている間にカメラの設定が変わっていたり、他の誰かが使っていた(仕事の現場ではカメラの使いまわしもあります)等、自分の使っていた環境と変わっていることがあります。
まあ、自分専用に使っている場合は、他人に変えられているという事はないと思いますが、試撮りの後で確認をしないで、撮影を終了し解散した後、明るすぎた(暗すぎた)写真ばかり写っている等という事もありますので、『撮ったら確認』という習慣は大切だと考えます。
その際、きちんと狙った瞳にピントが合っているか、写真を拡大して確認をしましょう。
時間でいえばほんの5~10秒位です。
その確認作業を入れることで、撮影失敗の可能性を最小限まで減らすことが出来ます。写真を確認した時に、モデルさんにも見せてあげてコミュニケーションがとれれば、Betterですね。
Camera:SONY α7Ⅱ
Lens:SONY FE 24-70mm F2.8 GM
Model:ゆき
Location:原宿
山下ほなみさんの私服ポートレート。少しクールに撮影した写真を公開しています。
Camera:SONY α7Ⅱ
Lens:SONY FE 24-70mm F2.8 GM
Model:山下ほなみ Twitter
新宿で撮影したShizunaさんのスナップ撮影。
透明感のある写真希望とのことで、zeiss Batis 1.8/85 1本で撮影してきました。
Camera:SONY α7Ⅱ
Lens:zeiss Batis 1.8/85
Model:Shizuna
Location:新宿
モデルやタレントとして実際に活動しているor活動しようとしている女性が欲しがる写真の一つにプロフィール・宣材・オーディション写真があります。
スナップ撮影をしている最中でも、おまけでオーディション用の写真をお願いされたりもします。
『モデル業界で必要となる写真5種類とは』で紹介していますが、宣材写真は宣伝材料用写真の略称で、モデルや女優の営業活動のために被写体の魅力を引出す事を目的とした写真ですので、スナップ写真やポートレートよりも写り方や背景に気を使って撮影をすることが一般的で、提出先の好みがわかっていれば、傾向と対策に則り撮影を行います。
そんな写真は、スタジオでかなり大掛かりなセットを組まないと撮れないと考えている方も多いかもしれませんが、実際はストロボ一灯ライティングだけでも、比較的簡単に、結構使える写真を撮ることが可能ですので、今回は、自分が実際に使っている格安なセットで、プロフィール写真を撮る方法をご紹介します。
簡単なストロボセットでも、プロフィール写真を撮ることが出来るようになると、モデル希望者からの撮影依頼が増えますので、是非スキルアップをしてください。
カメラマンがストロボ撮影に慣れていない場合、いきなり複数のストロボを使うと勝手がわからなくなり、イメージ通りの撮影ができなくなる可能性がありますので、最初の頃は一灯ライティングでストロボ撮影に慣れる事をおすすめします。
私の使っているセットを見てもらうとわかると思いますが、(値段の高い機材は重い事が多く、持運びが簡単ではないので)クリップオンストロボを使用した比較的安価に手に入る機材を組合わせて使うだけで、スタジオを使わなくても、フリースペースやチョットした場所で、撮影を行う事が出来るようになります。
ストロボ撮影に慣れてくれば、スタジオに置いてあるモノブロックやジェネレーター式のストロボを使いこなせるようにもなってきますので、練習も兼ねて1セット揃えてみてはいかがでしょう。
自分はこのセットを3年以上使っていますので耐久の面でも安心ですし、特にこのセットでなくてもご自分の持っているものを組み合わせればOKです。
大型のストロボやソフトボックスを持ち歩くわけではないので、全体総量が3Kgを超えません
一番壊れやすいクリップオンストロボでも実勢価格1万円に届かないので、落としたり壊しても簡単に買換えができます。その他の機材については、一度購入してしまえば余程雑に扱わない限り、ほとんど買換える必要がありません。
大型のストロボと異なり、単三電池4本で充電させるため、連写をすることが出来ません。
モデリングライトとは、ストロボ内部に備えられている光の当たり方を見ることが出来るようについている定常光の事ですが、このモデリングライトで影のでき方や角度強さなどを見ながらストロボを設置します。
しかしながら、クリップオンストロボにはモデリングライトがついていませんので、何回か試写をして影のつき方や強さを確認する必要があります。
ここから先は、マニュアル撮影が出来るのが前提となりますが、最初に撮影の設定を考える必要があります。
シャッタースピード:1/125
絞り:F5.6
ISO:400
ホワイトバランス:5000K
という感じで、環境や目的に併せてカメラの設定を先に決めます。
次に、自分で決めた撮影環境に合うように、クリップオンストロボの出力やスタンドを置く位置を決めましょう。
ストロボへのチャージが遅すぎると、撮影がスムーズにいかない事もありますので、最初はクリップオンストロボの設定を1/4とか、1/2に設定して様子をみることから始めます。
仮にストロボ本体で光量を調整できない場合は、カメラ本体のシャッタースピードを露出で調整をする必要がありますが、調整できるストロボに比べると難易度が高くなりますので、ストロボ撮影に慣れていない場合は、既存の物を使おうとせず、調整できるストロボを1台購入することをおススメします。
設定が出来れば、あとはそのまま撮影を開始するだけです。
実際に、上記で説明をしたセットで、白い壁をバックに撮影をしてみました。
モデル全員に光を回すために、『ソフトな光を演出するために…』で使用した60cm角のソフトボックスをヘッドとして使用しています。
バックペーパーも使わずに撮影していますが、この位は簡単に撮影することが可能です。
一応、このセットを揃えれば、プロフィール写真を始めとするプロ仕様の写真を撮影することが可能です。
実際は、2セット以上(多灯ライティング)用意しておき、上下左右から光を当てるようにすれば万全ですが、最初の頃は1セットで色々試してみることをおススメします。
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撮影時前、モデルさんに過去サンプルを見てもらい相談をしていると、『透明感のある写真を撮って欲しい』と望まれる事があります。
コントラストを抑えた透明感のある写真は、どちらかというとガーリーな感じの方が望まれる傾向があるようです。
まず最初に、透明感のある写真とは、
写真のことをいいます。
黒っぽい衣装よりも、可愛らしい淡い感じの方が、透明感のある写真が撮りやすく、イメージに似合うと思います。
透明感のある写真撮るためには、『光の当たり方を選ぶ』か、『光を当てる』必要あります。その為、光を読む力が要求されますが、環境的には、
撮影するとイメージが作りやすいです。
コントラストの度合いや、どこまで透明感を出すかは、モデルさんの好みもありますので、打合せを行い撮影をしますが、基本的に夏の強い日差しよりは、春秋の弱めな光を使ったほうが演出しやすいと思います。
個人的には、『透明感のある写真を撮るためにCarl Zeiss Batis 1.8/85を使う理由』でもご紹介していますが、背景のボカシを強くできることもあり、中望遠レンズのZeiss Batis 1.8/85を使う事が多いです。
透明感のある写真だけではありませんが、写真の出来上がりは『全て感性の問題』となります。
写真の彩度が薄すぎると被写体が弱くなりますので、どの程度アピールしていくかは、写真の使用目的とバランスにより、撮影前に被写体(もしくはクライアント)と好みを細かく確認しておく必要があります。
データの補正時に
した方が、写真を見た時に柔らかさを感じられるようになります。
自分としては、被写体からの依頼があれば別ですが、全体の中に人物が溶け込んでいる写真よりは、被写体の魅力を引き出すために、周りを透明感を持たせるようにしたいと考えていますので、被写体中心に色合いを調整するようにしています。
透明感があったり、少し淡い感じの写真は、雑誌での掲載とか、『作品撮り』や『宣材』等、一般のポートレートとは少し使われ方が異なることが多く、モデルさんの宣材として依頼されることもありますので、撮り方を覚えておくと作品の幅が広がります。
実際撮影をした後に、アプリを使い加工をする場合もありますが、できれば撮影の段階で目的に近いイメージを撮影できるようテクニックを磨いていきましょう。
カメラを趣味にしていると、知人からFacebookやTwitter、Blog等で使うプロフィール用の写真を依頼される機会が増えてきます。(参考:欲しいと言ってもらえる写真を撮る)
特に依頼者がSNSを仕事で使っている場合、携帯で自撮りしたものや、コンデジで撮った写真よりも、一眼レフカメラでしっかり撮ったプロフィール写真の方がイメージがいいからでしょう。
通常、こういう場合は、バストアップか顔写真という事が多いので、それほど撮影する場所を必要とせず、大掛かりなライティングも特に必要ありません。
しかしながら、モデルや声優・女優志望の方から、オーディションに提出するための写真(いわゆるオーディション写真)や、事務所でコンポジに使うかもしれないプロフィール写真を希望されると様子が一変します。
オーディション用に提出する写真はバストアップや顔写真だけでなく、スタイルを見てもらうための全身写真が必要となりますので、『全身を写す事の出来る場所』と『全身に光を回すことのできるライティングテクニック』が要求されるようになるからです。
オーディション写真を撮るためには、スタジオでバックペーパーを使い、全身写真をバランスよく撮ることのできるスキルが要求されます。
羅列してみると、
慣れてしまえば、あっという間に環境を整える事が出来るのですが、文字にして並べてみると、ものすごく大変そう。
自分もストロボ・スタジオの知識を得たのち、レンタルスタジオに通い、実際に撮影しながら、何度もストロボを組み、光を調整したり、オプションを組替えたり、光の状況を見たりしながら、知識をテクニックへと変えていきました。
この点について言うならば、『習うより慣れろ』という事なのですが、スタジオにおいてあるのは数十万円もする『プロ用』のストロボなので、壊したらいけないという気持ちが先に立ち、最初の頃は一人でストロボを組むことがとても怖かったのを覚えています。
プロカメラマンに弟子入りする場合は、スタジオが空いている時や、本番前に何度も練習をすることが出来ますが、趣味で撮影をしているアマチュアカメラマンや、他の仕事をかけもちで撮影をしている場合は、『練習の場』さえ自分で整える必要がありますので、敷居が高い側面があります。
実際にオーディション写真だからと言って、特別な機材が必要というわけではなく、日頃ポートレートを撮影しているカメラを使えばいいだけです。
例として、
オーディション写真を撮影するためには、特に大げさな環境は必要なく、上記の機材があれば撮影が可能です。
その為、事務所の一角や、細い廊下等、全身を写すことのできる高さがある部屋や通路でも問題はありません。
カメラに関して言えば、各メーカーのエントリー機、CanonでいえばKiss等の場合、ホワイトバランスを細かく数値で設定できないものもありますので、中級機以上を使う方がいいでしょう。実際管理人も、スタジオ撮影のためにEOS Kiss×4を60Dに買換えた経験があります。
光の当て方等は、下記の参考図書等で実際に確認をしてみることをおススメします。
自分も最初の頃は、スタジオを借りて(モデルがいないときに)本を片手に光の当たり具合を確認していました。
光を扱える=ストロボの設置からセッティングまでを手際よく行うためには、何度も実地で練習することが上達への近道です。
基礎から始めるプロのためのポートレイトライティング (コマーシャル・フォト・シリーズ)
クリップオンストロボ 本格ライティング ~オフカメラストロボ撮影を基礎から学ぶ
普段、街中で撮影をするときは、通行人や営業中の店舗の邪魔にならない様に店舗や人が写りこまないように角度や場所を選んで撮影をしているが、東京都内は様々な事情から(屋外で写真を撮る場所に)制限がかかる事が多い。
参考:原宿でガールズスナップを撮影する4つの理由
そんな中、最近では東京丸の内で撮影をする機会が多くなって来ている。
しかも、丸の内で撮影をしていると、最近『撮影会』参加者とおぼしきカメラマンとモデルのペアを結構見かけるようにもなった。
つまり、東京丸の内が撮影スポットとして魅力を持ち始めたという事だろう。
東京丸の内は、平日はビジネスマンで溢れているため、撮影現場としては難易度が非常に高いので、よほど必要に迫られなければ、撮影をすることはないと思う。
しかしながら、週末になると、平日の混雑はなく、特に午前中は他の街中に比較すると、街自体が結構閑散としていて通行客もそれほど多くないので、撮影中に通行客が入り込む可能性が低くなり、様々な場所である程度自由に撮影をすることが可能だ。
この写真は歩行者天国を使ったものではないが、街の色々な場所で、背景の抜けた写真を撮ることが出来る。
(中)望遠レンズを解放で使えば、かなり背景のボケた『ポートレート』写真を撮ることが可能なので、是非撮影をしてみてほしい。
東京丸の内と言ってもビルばかりではなく、街の中に憩いの場というか、公園のような箇所が点在している。
モデルによっては、街中でコンクリートに囲まれているよりも、緑の方が好き。という方もいるので、撮影時に立ち寄ると、街中とは異なるイメージで撮影をすることが出来る。
また、11時を過ぎた頃になると、道路の一部を歩行者天国にして、カフェ用のテーブル・椅子が置かれるようだ。
開店時間が合えば、一休みしながら、チョットしたデートをしている様な写真を撮ることが出来るので、試してみてはいかがだろうか?
東京丸の内=ビジネス街という事で、以前は宣材としてスーツ姿やOLのイメージで撮影依頼される機会が多かった。
実際、ビルをバックに撮影をしていた時は、上記のイメージで撮影をすることがほとんどだった。
最近では、ビジネスイメージ以外の撮影もしているので、それほど撮影時に衣装やモデルの印象を縛る必要がなくなったのだが、それでも街のイメージとして、可愛い感じのモデルよりはクールな感じのモデルを撮影したいと思う。
年齢や衣装の問題ではなく、『クール系のイメージで宣材を撮る方が向いた街』だと、勝手に考えているだけなのかもしれないが・・・
丸の内界隈で撮影をしていると、時々ガードマンが寄ってきて、『撮影許可』をとっているか?と質問をしてくることがある。
人によっては、『撮影しないで下さい。』と高圧的な言い方をする場合があるので、(特に)銀行関連の建物では注意しよう。
建物の敷地内で「宣材」写真を無許可で撮影するモデル事務所が多かったことから、撮影に関する監視が厳しくなっているようだ。
あるモデルに話を聞いたところ、(モデル事務所の)マネージャーがガードマンの忠告を無視して撮影を続けた結果、警察に事情聴衆される事も日常茶飯事だそうだ。
少しくらい注意されてもカメラマンは平気かもしれないが、モデルのテンションが一気に落ちる可能性があるので、出来れば注意をされる前にこまめに場所を変えた方がいいだろう。
モデルが芸能活動をしている(始める)場合、撮影をする人間=カメラマンがスタッフとして参加するわけですが、全てのカメラマンが同じと考えていると、思っていたものとは違う写真が出来上がってくる場合がありますので、事前に理解しておくことが重要です。
カメラの位置とポーズのとり方で、意図しているポーズが全然別の物になってしまう危険性がありますので、綺麗に魅せるポージングは相対的なものです。
有名なカメラマンだからといって直ぐに依頼をするのではなく、しっかりチェックする事をおすすめします。
ここでは、モデルを目指す方(含モデル未経験者)、モデル初級者、モデル中級者を対象としていますので、カメラマンはある程度撮影経験・技術のある方からプロカメラマンというケースを想定しています。
つまり、撮影に慣れているという事が前提。
しかしながら撮影依頼をする前に、カメラマンにも技術的なレベルの違いや得意分野がある事を知っておいてもらいたいと思います。
実際、プロのカメラマンでも、
等様々です。
あえてここで話すのは、綺麗に写るポーズはモデルだけでは表現できないという事を理解してもらいたいためです。
特に芸能活動をしているモデルの場合、写真の1枚1枚が今後の活動に影響をもたらす可能性があります。
『写真を撮ってもらう時、プロかアマかは問題ではない』でも軽く触れましたが、モデルのプロフィールや宣材写真は事務所が費用を出して行うケースは極めて少なく、事務所としてはかなり『儲けられる』将来性のあるモデルにしか投資をしません。
つまり、大多数のモデルは自分でカメラマンを見つけて、衣装や小物を揃えて、プロフィール写真や宣材写真を撮る必要があるわけです。
当然、色々なカメラマンのサイトに見に行って撮影を依頼することになるわけですが、全てのカメラマンが『女性を撮る事に長けている』わけではなく、また撮り慣れていたとしても『カメラマン独自のカラーを持っている』場合があります。
カラーに合わない内容を依頼すると希望に沿わない写真が出来上がってきたりしますので、最低限カメラマンのサイトで、特に日付の新しい過去作品を見て方向性を確認してください。
それを踏まえたうえで、カメラマンのレベルは下記の点で見ることができます。
サイトに掲載されている写真はそれほど大きくはないので、誤魔化しがきくのが実際のところなのですが、撮影経験はかなり長いのに、ピントの精度が甘いカメラマンも多いです。
最近の写真はPCで簡単に100%表示ができるようになりましたので、ピントの精度もかなり要求されてカメラマンとしてはきついのですが、撮ってもらった写真を印刷物にしたり、必要な個所をトリミングしてみたら、結構ボケているという事は実際の作業現場でもある話で、これは殆どの場合はブレ(手ブレと被写体ブレ)が原因です。
実際のクオリティは撮影時にクローズアップやバストアップの写真を原寸(100%)表示してもらえればわかるのですが、撮影前には確認できないという難点があります。
そこで、サイトに公開されているクローズアップ(顔の拡大写真)のまつ毛の辺りを見ると、カメラマンの技量がわかります。
ビューティー系の撮影をされているカメラマンならほぼ問題ないレベルではないでしょうか。
撮影会に参加したり、カメラ初心者のモデル依頼を受けたことのある方は知っているかもしれませんが、カメラ初心者は構えた位置から動くことができません。
これはアングルやフレーミングを理解できていないからというより、撮影に慣れていないため余裕も知識もないからですが、この辺りは初心者中の初心者です。
人物を撮影する場合、特に女性を写す場合は、その人のいいところ=綺麗に見える角度を探すので、カメラマンはモデルに合わせて動くものなのです。(ある程度撮影回数が多いモデルの場合は、撮影角度を理解しているのでチョットした指示で撮ることが可能です。)
写真を見ていて、同じような写真しか掲載されていないカメラマンの場合、この点を理解していない事が往々にしてありますので、予め注意しましょう。
カメラマンとしてのキャリアやテクニックが伴っていても、カメラマン個人のカラー=得意・好きな写真があります。
明るく撮るのが好きとか、ダークにスポット的なライトを当てるとか、淡い色合いとか、コントラストが高いとか。
そのような作品の方向性と、貴女の撮りたい方向性が合わないときは、お互いに納得のいかない写真になることがあります。
また、方向性を説明しなかったために、カメラマン好みの写真になってしまい、使う事が出来なかった。という事も起こりますので、目的に合ったカメラマンに依頼するようにしましょう。
ポートレートを趣味としているカメラマンがモデルに依頼する写真とは異なり、実際にモデル自身が必要とする写真は、プロフィール写真、オーディション写真、宣材写真のいづれかになります。
(『モデル業界で必要となる写真5種類とは』で詳しく説明をしています。)
色々なカメラマンにポートレートを撮ってももらっている中で、いい写真があれば宣材に使いたいと考えているモデルも多いと思いますが、実際は、写真を使う目的があるからカメラマンに(有償であれ無償であれ)撮影依頼をするであって、目的もなく単にカメラマンの好きなように撮られるだけなら、撮影会にでも参加している方がモデルとしては(ギャラも貰えて)よっぽど有意義でしょう。
少なくとも自分の時間を投資するわけですから、少しでも希望に合った写真を撮ってもらうようにするために、撮影中は積極的に写真を見せてもらうようにして、自分の求めるイメージを伝えたほうがいいでしょう。
(自分が撮影するモデルにも、気に入った写真が撮れるまで、同じ場所で少しづつポーズや角度を変えながら撮影を要求する方も結構います。)
中には撮影している写真を見せないカメラマンもいると聞いていますし、撮影が終わってから『イメージと違います』と言われるより、撮影途中で修正・摺合せをした方が納得のいく写真が撮れるはずです。
お互いコミュニケーションを良くして、納得のいく写真を撮っていきたいですね。
先日撮影したガールズスナップ、4名をご紹介
今後、モデルさんの情報につきましては非開示とさせていただきます。
また、モデル希望の方は『モデル募集』からご連絡ください。
Camera:Canon EOS5DMarkⅢ
Lens:Canon EF24-105mm F4L IS USM
Location:原宿